アイドリングストップ、上手に活用してる?メリット・デメリットなどをご紹介!

アイドリングストップのこと、理解していますか?
車についている機能の一つに、「アイドリングストップ」があります。
一度は聞いたことのある方が、多いのではないでしょうか。
このアイドリングストップ機能について、あなたはきちんと理解していますか?
「燃費が良くなる機能でしょ?」なんて、漠然とした理解で利用している方は要注意。なぜなら、逆に燃費が悪化してしまう場合もあるからです!
ここでは、アイドリングストップの機能についての詳しい解説、そのメリットとデメリット、そして主なQ&Aをご紹介いたします。
きちんと理解した上で、上手にアイドリングストップを活用してみましょう!
アイドリングストップって、どんな機能・効果なの?
アイドリングストップとは、車が停止した状態になると、エンジンを自動でストップしてくれる機能のことです。
トヨタは「SMARTSTOP」、マツダは「i-stop」などと、メーカーによって呼び名もさまざまあります。
エンジン停止状態から始動するまでに0.5秒とかからないので、自然な運転が可能となっています。
さらに、坂道でアイドリングストップ機能を利用したとしても、「ヒルストップアシスト」というクリープ現象に似た機能がありますので、始動時に後ろへ下がる心配もないので安心ですよ。
現在では、新型の車種のほとんどで、アイドリングストップ機能を付けることができます。
アイドリングストップのメリットとは?
アイドリングストップは、環境に配慮され、維持費の節約にもなる優れた機能です。
燃料の消費を抑えられる
アイドリング状態の車が1Lの燃料を消費する時間は、軽自動車クラス(660cc)で約20分、普通乗用車クラス(2,000cc)で約10~15分だと言われています。
この時間、アイドリングストップ機能を利用してエンジンを停止していたら、燃料消費はどうなるでしょうか?
そう。消費されるはずの1Lの燃料を、節約することができちゃうのです!まさに経済的な機能ですね。
排気ガスを抑えられる
車は、たとえ停止中だとしても、エンジンが始動している限り排気ガスを出しています。
停止中にエンジンを停止することによって、この間の無駄な排気ガスを抑えることができますから、環境にも優しい機能だと言えます。
停止中の騒音を防ぐ
エンジンの稼働音は、外にいる人にすれば結構うるさいものですよね。
アイドリングストップ中なら、エンジンも止まっているので音も静か。ですから、騒音対策にもなるのです。
アイドリングストップのデメリット
アイドリングストップには、燃費向上・環境配慮などといったメリットもあるのと同時に、デメリットも存在します。
以下、そのデメリットをご紹介します。
運転状況では燃費が悪くなることも
アイドリングストップの時間が5秒以下だと、通常に停止した時の燃費よりも悪くなってしまいます。なぜなら、エンジン始動時に使用する燃料が通常停止の時より上回ってしまうため。
運転の状況(5秒以下の停止が多い、など)によっては、アイドリングストップ機能を使用しないほうが良いのです。
ちなみに、駐車時や渋滞などで低速状態のまま停止・前進を繰り返す際、車が自動的に判断して、アイドリングストップの機能をコントロールしてくれるものもありますよ。
バッテリーの消耗が激しくなる
アイドリングストップによる再始動を繰り返せば、バッテリーの消耗が激しくなります。なぜなら、エンジンを始動させるためにセルモーターを回す必要があるのですが、それが多くの電力を消費するから。
そのために、バッテリーの交換時期は早めに設定されていることが多いようです。
しかもアイドリングストップの機能がついている車のバッテリーは、短時間で充電できる特殊なものが使用されています。
もしも故障して交換するとなると、その価格は通常の安価なバッテリー(数千円~1万円ほど)よりも、割高となっています(おおよそ2万円)。
エアコンが停止する
アイドリングストップでエンジンを停止すれば、コンプレッサーも同時に停止することになるので、エアコンも止まります。猛暑の日であれば、結構辛いかもしれません。
最近のものだと、ファンを回すことによって送風が送られるような工夫がなされているものもあります。
ですが、ファンを回す電力も多く消費しているので、バッテリーの寿命に悪影響を与えている、との指摘も。
アイドリングストップに関するQ&A
アイドリングストップのメリット・デメリットをご紹介しました。大体の機能などが理解出来たのではないでしょうか?
けれど、まだまだ疑問・心配な点がある方もいるかもしれませんね。次に、アイドリングストップに関する、主なQ&Aを見てみましょう!
Q.長時間アイドリングストップしていると、バッテリーが上がるんじゃないの?
A.アイドリングストップ中の停止時間が長い時、車はエンジン再始動に必要な電力を計算してくれています。ですから、よほどのことがない限り、アイドリングストップしている間のバッテリー上がりや、エンジンが再始動しないなどのトラブルは起こらないでしょう。
Q.アイドリングストップを手動で止めることはできる?
A.アイドリングストップのON/OFFが選択できるボタンを操作することによって、手動で止めることも可能となっています(車種により異なります)。
Q.アイドリングストップを手動で止めても、エンジンをかけ直すと自動でONになってしまい、面倒くさい!
A.そんな時は、アイドリングストップを継続的に停止状態にしてくれる装置を使用してみましょう。
代表的なもので、「アイドリングストップコントローラー」、「アイドリングストップキャンセラー」などがあります。
ただし、ものによっては1万円以上したり、取り付けに時間がかかるなどのデメリットも。
アイドリングストップを上手に活用しよう!
アイドリングストップは、停止中の燃料をカットすることで燃費向上や環境保護などのメリットがある一方、バッテリーの消耗やエアコンの停止といったデメリットもあります。
ネット上では、アイドリングストップは「意味がない」「いらない機能」などといった、否定的な意見が多く目立ちます。
アイドリングストップが役に立つのか、逆に悪影響なのかは、車の利用状況や運転状況などに左右されます。
あなたの車の利用状況に合わせて、アイドリングストップ機能を上手に活用してあげましょうね。
カテゴリー:自動車