自動車の年間維持費はどれくらい!?少しでも安くするためには?

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車の年間維持費、どれくらいかかるかご存知ですか?

自動車は、日常生活になくてはならない、便利な乗り物ですよね。

遠くに出かけるとき、大人数での移動、買い物などで荷物を多く乗せるときなどに、大活躍です。
特に交通の便がよくない地方では、必需品といってもいいでしょう。

そんな便利な車ですが、所有しているだけでも維持費がかかってきます。あまり車を使わない人でも、毎年の自動車税は必ず払う義務がありますし、2年に1回の車検では10万円以上の出費となることも。

ところで、自動車の年間の維持費はどれくらいなのか、あなたは把握していますか?
ある程度知っておけば、車検に備えて貯蓄しておくなど、経済的に余裕を持ってやりくりすることができるでしょう。

ここでは、年間の維持費にはどういった費用があるのか、そして具体的な年間費を、車種別にざっくりと試算してみました。
さらに、年間維持費を安くする方法もご紹介します!

これから車を所有している人・年間維持費を知りたい人、そして維持費を安くしたい人の参考になれば幸いです。

車の年間維持費には何がある?

まずは、車の年間に支払う費用には何があるのか、ざっと理解しておきましょう。
以下、自動車にかかる維持費を項目別にご紹介します。

車検代

新車購入から3年、以降は2年ごとに、国が定める検査を受けることが法律で決められています。内訳としては、

重量税・自賠責保険といった、必ず払わなければならない税金(法定費用)
代行手数料・整備代・パーツ代などといった、その他整備費用

の、主に2つに分類できます。
合計すれば、最低でも5万円以上はかかります。次見出しにてその具体的な金額をご紹介します。

任意保険

車を所有している人の7割超えが加入している、任意保険。
もしも人身事故などを起こした際、自賠責保険だけでは補いきれないケースが多いですし、物損に対する保険がないので、加入するようにしましょう。

ガソリン代

自動車を動かすために、ガソリン代は必須です。
ハイブリッド車・軽自動車などの燃費が良い車ほど、必要なガソリン量は少なくなりますから、その分安くなります。
ディーゼル車などであれば、燃料は軽油になりますので、ガソリンよりも安く済みます。

自動車税

4月1日時点で車を所有している人に、毎年支払う義務のある税金。5月頃に納付書が送られてきます。排気量や車種によって、その金額は変動します。

消耗品・メンテナンス費

エンジンオイル・タイヤ・ワイパー・バッテリー、などの消耗品・メンテナンスにも、もちろんお金はかかります。
もしもタイヤがパンクしたり、ブレーキパッドが消耗したりして交換するとなると、数万円ほどの思わぬ出費になることが多いです。

駐車場代

車を停めておくのに必要な経費ですよね。全国平均で、およそ月8,000円のようです。
都会や都心部であれば、平均で月3万円以上するところも。逆に地方や郊外なら月3,000円など、安く済む土地もあります。

年間維持費を試算!

次に、実際の数値で年間維持費を見てみましょう。
車の維持費といっても、普通車・軽自動車によって変わりますので、車種別の年間費をざっくりと試算してみました。

普通車

車検代
※排気量は1.5l / 重量は1.5tと想定
※2年自家用
※その他整備代は仮に5万円と想定

重量税:15,000円
自賠責保険:25,830円
その他整備代:50,000円

年間およそ38,000円(上記合計÷2)

任意保険(※30歳男性の相場を参照)

およそ65,000円

ガソリン代(ガソリン1L¥130、燃費10kl、走行距離10,000キロと想定)
130,000円

自動車税
34,500-円

消耗品費
30,000円

駐車場代(※全国平均より)
8,000円 / 月
96,000円 / 年間

合計 393,500円

軽自動車

車検代
※2年自家用
※その他整備代は仮に5万円と想定

重量税:6,600円
自賠責保険:25,070円
その他整備代:50,000円

年間 およそ40,000円(上記合計÷2)

任意保険(※30歳男性の相場を参照)
58,000円

ガソリン代(※ガソリン1L¥130、燃費15kl、走行距離10,000キロと想定)
87,000円

自動車税(※平成27年4月以降の新規取得)
10,800円

消耗品費
30,000円

駐車場代(※全国平均より)
月  8,000円
年間 96,000円

合計 321,800円

普通車→393,500円
軽自動車→321,800円

以上、ざっくりと試算してみました。普通車も軽自動車も、年間で30万円以上もかかることが分かりますね。

仮に10年間、自動車を所有するとなると、その維持費は300万円以上にも!
自動車は便利な乗り物である一方、とてつもなく維持費がかかるのです。

年間維持費を少しでも安くする方法!

年間で30万円以上も維持費がかかるのは苦しい。少しでも安くしたい……!そう思う方も少なくないでしょう。

以下に、自身で実行できる維持費の節約方法を、4つご紹介します。是非参考にして、維持費の負担を減らしてみましょう!

車検はユーザー車検を利用してみよう

車検は維持費の中でもお金がかかります。そんな車検を一番安く済ませる方法は、「ユーザー車検」を利用すること。

整備の部分は専門業者に依頼しないと難しいですが、それ以外の手続き(陸運局での検査、書類手続きなど)を自分で済ませるのが、ユーザー車検です。

代行手数料・整備代などの費用が節約でき、最大で6万円以上も節約できた例もあるとか!ただし、手続きのほとんどを自分で行わないといけないので、時間と労力は掛かってしまいます。

平日に時間が作るのが難しい・自分一人で手続き出来る自信がない。そんな方は、安く車検を受けられる専門店を探してみるのがベストです。

いくつかの店舗に見積もりを出してもらい、比較し、一番安くて信頼できるお店へ依頼するのが良いでしょう。

ちなみにディーラーで車検を依頼すると、不要な部品交換や整備などが多く、費用が高くつきやすい傾向がありますので、節約したい場合は避けた方が無難かもしれません。

任意保険を見直そう

あなたが今入っている任意保険は、なんとなく選んで、なんとなくプランを選択していませんか?年間維持費を安くするためにも、今一度、加入している保険・プランを見直してみることをオススメします。

  • 特約を多く付けているようなら、不要だと思うものは外す
  • なるべく安くなる条件にする(自分しか運転しないなら被保険者を本人限定にする、など)
  • 車両保険が高いようなら、リーズナブルにできないか検討してみる

など、上記のポイントを主に見直してみましょう。

また、店舗型の保険だと保険料が高く、ネット型の保険だと安くなる傾向が見られます。加入している保険会社自体を見直してみてもいいでしょう。

10年経過した車・故障の多い車は、買い替えを検討してみる

もしも今乗っている車が、初年度登録(車を購入した年)から13年を経過しているのならば、買い替えを検討しましょう。なぜなら、自動車税・重量税ともに税額がアップするからです。

自動車税の場合、13年経過した車に対し、およそ15%割増されます(排気量によって金額は変動します)。

重量税の場合も、13年を経過したら、なんと約40%も割増されるのです!(こちらも排気量によって変動有)。

また、故障が多くてメンテナンスや部品代が多くかかるようであるなら、こちらも買い替えを検討したほうが良いでしょう。出費が多くなれば経済的にも苦しいですし、ケチってメンテナンスを怠ってしまえば、事故に繋がる可能性もあります。

近い距離での移動には、なるべく車は使わない

車を使えば使うほど、ガソリンを消費しますし、バッテリーやタイヤなども消耗されていきます。燃料代や消耗品費の節約を考えるならば、自動車に乗る減らしてみてはどうでしょうか。

  • 近い距離なら歩いてみる
  • ちょっとした買い物なら自転車にする
  • 渋滞している道を避け、ガソリンの無駄を減らす

こうしたちょっとした工夫だけでも、維持費を節約できますよ!

年間維持費を把握して見直すことで、維持費を節約しよう!

自動車は、自由に遠くへ移動することができる便利な乗り物。しかしその年間維持費は、少なくとも30万円以上はかかるので、馬鹿になりません。
ですから、車の年間維持費を知り、その金額を把握して、少しでも節約できないか検討してみることはとても大事なのです!

上手にやりくりして、カーライフを楽しみましょう!

カテゴリー:自動車