ハイブリッドカーは低燃費で環境に優しい!その仕組みや人気車種を見てみよう

人気の車といえば、ハイブリッドカー!
現代は、ガソリン代が高騰しており、環境保護を優先する動きが活発になっています。そのため、車を選ぶ際に燃費を重視する人や、環境に優しい車には減税制度などの優遇措置がなされています。
そんな中、現在最も注目を浴びているのが、ハイブリッドカー!
ガソリン車と比較して低燃費で、環境に優しいことがウリの車です。
新車に占めるハイブリッドカーの割合もだんだんと増えてきており、現在は2割を超えています。
そんなハイブリッドカーの仕組み・人気車種・ガソリン車と比較したメリットやデメリットをご紹介します!
ハイブリッドカーの魅力を知れば、あなたもきっと虜になるはず!?
ハイブリッドカーは、どんな仕組みで動いている?
ハイブリッドカーとは、複数の燃料源が搭載されている車のこと。運転状況によって燃料源を使い分けるのが特徴です。
現在のハイブリッドカーは、主に「エンジン」と「モーター」の2つで動く仕組みが大半を占めています。お互いを上手に組み合わせることにより、スムーズな運転を実現しているのです。
たとえば車の発進時には、ガソリンエンジンではなく、モーターを稼働させます。車の始動には大量のガソリンを消費してしまうので、その無駄を省くためです。一定の速度に達したら、エンジンへと自動的に切り替わります。
エンジン走行中は、余ったエンジンパワーを発電に回すことにより、バッテリーを充電していきます。そうすれば、エンジンが止まっている間でも、モーターを回す電力を確保することができるわけですね。
まさにお互いの燃料源が補完しあいながら、走行するシステムなのです。
これにより、燃費の向上・排気ガス抑制による環境保全が実現しているのですよ。
ハイブリッドカーの国産メーカー別人気車種はこれだ!(2017年版)
次に、ハイブリッドカーの主な人気車種をご紹介します。
誰もが知ってるあの車にも、ハイブリッドカーがあります!
トヨタ
・プリウス
最も歴史が長い。ハイブリットカーの代名詞とも言えます。
燃費の良さ・耐久性・静寂性、ともに抜群です!
・アクア
プリウスに並ぶ人気のハイブリッドカー。燃費は驚異の37lm/L!
コンパクトカーで小さめサイズなので、街乗りにピッタリ。
・ヴォクシーハイブリッド
中型のミニバンであるヴォクシーのハイブリッド。
広い室内に安定した走行性で人気の車種です。
ホンダ
・フィットハイブリッド
車内の広さが人気のコンパクトカー・フィット。
燃費の良さだけではなく、ホンダのエンジンらしいパワーある運転も楽しめます。
・ヴェゼル
見た目の格好良さや実用性を兼ね備えた、コンパクトSUV車。
高級感だけではなく、力強い運転も可能となっています。
・アコードハイブリッド
新型アコードは全車種がハイブリッド。高級セダンの作りが特徴的。
オマケに荷室も広いので、大きな荷物も楽々!
日産
・ノート
現在人気上昇中の日産・ノート。
「e-POWER」搭載のハイブリッドは、エンジンは発電専用で駆動にモーターのみを採用している、まさに電気自動車!
・エクストレイルハイブリッド
日産の人気SUV車。
独自のシステムによって、エンジンが低回転でも力強い走りを実現しています。
スズキ
・スイフト
世界を見据えて販売されたスズキのコンパクトカー。
簡略化されたハイブリッドシステムにより、ガソリン車のようなエコドライブが可能です。
・ソリオ
ソリオには、「マイルドハイブリッド」と「ハイブリッド」の二種類のハイブリッドが選択できます。
前者は加速時にモーターでアシストしてくれるシステム、後者は走行時もEV走行となるシステムです。
マツダ
・アクセラハイブリッド
スカイアクティブで有名なマツダが、アクセラのハイブリッド車を発売。
ハイブリッドとは思えない、まさに人馬一体の運転が楽しめます。
三菱
・アウトランダーPHEV
ヨーロッパでは人気の三菱・アウトランダー。
エンジンの始動具合を調整してくれるシステムや、エンジンを始動させることによってバッテリーを充電するシステムなどが搭載されています。
ハイブリッドとガソリン車、比較してみた!
ガソリン車と比較した時、具体的にどこがどう違うの?と疑問に思う方も多いでしょう。
以下に、ガソリン車と比較した際のハイブリット車の優れた点・劣る点をご紹介します。
【優れた点】
やはり燃費が良い!
ご紹介したように、モーターとエンジンを組み合わせて走行するので、エンジンだけのガソリン車と比較すれば燃費が良いです。
では、どのくらい燃費が良いのでしょうか?
トヨタ・ハリアーのガソリン・ハイブリット、それぞれの実燃費を見てみましょう。
ガソリン車約10km/L
ハイブリット車約15km/L
おおよそ5km/Lの差があることが分かりますね!
50km走行で10L、500km走行で100Lものガソリンを節約できます。走れば走る分だけ、ガソリン車よりも節約できるガソリン量は増えていくのです!
ガソリン車よりも減税率が大きい!
ハイブリッド車を新車で購入すれば、自動車取得税・重量税・自動車税などが減税されます。
その減税率は、ガソリン車と比較しても大きいことがほとんど!
上記のハリアーで、減税される金額を比較してみましょう。(グレードは、「PROGRESS“MetalandLeatherPackage”」)
重量税 | 自動車取得税 | 自動車税 | |
ハイブリッド車 | 30,000円 | 124,000円 | 33,500円 |
ガソリン車 | 7,500円 | 21,000円 | 0円 |
減税金額トータル
ハイブリット車 | 187,500円 |
ガソリン車 | 28,500円 |
なんと、ハイブリット車の方が、初期購入時におおよそ16万円も税金面でお得なのです!
これはとても嬉しいですね。
なんといっても静か!
ハイブリッドはモーター走行時がとても静かです。ですから、近所の騒音防止にもなりますし、車内も静かですから、同乗者との会話も弾みますよ。
【劣る点】
車両価格が割高
ハイブリッドは特殊な技術・装備で出来ていますから、それを搭載している車体の価格は、ガソリン車と比較して高くなります。
ハリアーのガソリン・ハイブリット車の新車価格は、以下のとおり。
ガソリン車 3,824,000円(税抜)
ハイブリッド車 4,587,000円(税抜)
ハイブリット車だと、100万円近くも割高となってしまうのです!
ディーラーでは、あまり長距離運転をせずに街乗りメインに車を使用する場合には、ガソリン車をオススメしている場合がほとんどです。
ハイブリッドで節約できる燃料代より、車両価格の差のほうが大きくなってしまうためです。
故障時の修理代が高い
ハイブリット車には特別な技術が用いられているので、もしも故障した場合には、高度な技術や整備が必要となります。ですので、修理費・交換部品代は高くなります。
一つの修理・交換のみで、50万円近くかかる場合もあるのだとか。
メーカーによっては、ハイブリット車専用の保証(最大7年間の無償修理など)を設けているので、なるべくなら入っておくと安心でしょう。
バッテリー寿命がある
ハイブリッド車の主力であるモーターを動かすためには、たくさんの電力を消費しますので、大容量のバッテリーが積まれています。バッテリーも消耗品なので、寿命があるのです。
昔のハイブリット車であれば、10万キロでバッテリー交換を余儀なくされていたようです。その工賃に場合によっては50万円ほどもかかり、ハイブリット車の欠点と言われてきました。
けれど最近のハイブリット車に搭載されているバッテリーは、最新の技術によって、車の寿命とほぼ同じくらいにまで伸びているようです。
ハイブリット車を新車購入する際にはあまり気にしなくても大丈夫ですが、中古車を購入する際は念頭に入れておくと良いでしょう。
ハイブリッド車は、どんな人に向いているの?
では、一体どんな人がハイブリット車に向いているのでしょうか。
以下にまとめてみましょう。
- 最新技術の車に乗りたい
- とにかく静かな車が良い
- 給油に行く回数を減らしたい
- 乗りつぶしたい
- 街乗りがメイン(高速走行だとエンジン走行がメインとなるので、燃費がそこまで期待できません)
上記に当てはまる方は、ハイブリット車の購入を検討してみると良いですね!
これからも進化していくハイブリット車!
車の技術は日進月歩。ハイブリット車も、年々進化を続けています。
数年後には、もっと改良・改善したハイブリット車が登場していくと思います。そうすれば、現在よりももっと低燃費で快適なドライブを楽しめることでしょう。
もしかしたら、ハイブリッドカーよりも最先端である、電気自動車・燃料電池車などが台頭しているのかもしれませんね。
カテゴリー:自動車